iPhone買取・販売専門店のリノスマです。
「2年使ったら、auに返せば残りの支払いはなし。だからお得ですよ」
iPhoneを買うとき、ショップの店員さんにこう言われて「スマホトクするプログラム」に入った方、多いのではないでしょうか。そして今、ちょうど「2年後(25ヶ月目)」を迎えて、約束どおり端末を返そうとしていませんか?
もしそうなら、ちょっと待ってください。 その「返却」、今の状況で実行すると、数万円を損してしまうかもしれません。
契約した2年前と今とでは、日本のiPhoneの価格はかなり変わりました。円安や端末価格の値上がりで、あなたが持っているiPhoneの価値は、auが当初想定していた「残価」よりずっと高くなっている可能性があるんです。
この記事では、中古端末買取のプロであるリノスマが、auスマホトクするプログラムの「知られざる損得」を解説します。「返却」「下取り」「買取」のどれを選ぶべきかを徹底解説していきます。
auスマホトクするプログラム「残価設定」って何?

まず、このプログラムの仕組みをおさらいしましょう。大事なのは、これは「割引」ではなく「支払いの先送り」だということです。
借金の一部を「2年後」に回しているだけ
たとえば、10万円のiPhoneを買う場合を考えてみます。 普通の24回払いなら毎月約4,166円ですよね。でも、このプログラムでは2年後のその端末の価値(残価)をあらかじめ「4万円」と決めて、それを最後の支払い分として残しておきます。
ユーザーは残りの「6万円」を23回で支払うので、月々の負担は軽くなります。ただ、4万円の借金が消えたわけではありません。単に後回しになっているだけです。
「返却=免除」は実は「交換」
25ヶ月目に来る「特典利用(返却)」は、こういう取引をしていることになります。
あなた:iPhoneという資産をauに渡す(価値4万円)
au:残っている借金をチャラにする(負債4万円)
これでプラスマイナスゼロです。一見お得に見えますが、ここに大きな落とし穴があります。
「もしiPhoneの市場価値が6万円になっていたら?」
6万円の価値があるものを渡して、4万円の借金しか消えないなら、差額の2万円分、あなたが損をしていることになります。これが、今多くのiPhoneユーザーに起きている問題なんです。
なぜ今、「返却」で損をしやすいのか?

「2年前に決められた残価」と「今の中古相場」。この2つの間にズレが生まれているのには、はっきりした理由があります。
理由①:円安と端末価格の値上がり
auが残価を決めた2年前と比べると、今はドル円の影響で新品のiPhone価格が上がっています。
新品が高くなれば、それにつられて中古市場の相場も上がります。 2年前には「2年後の中古iPhone13はこれくらいの値段になるだろう」と予測して残価が決められましたが、予想以上にiPhoneの価値が下がらず、むしろ高いままなんです。
理由②:iPhoneは長く使える
最近のiPhoneは性能がとても高くて、2年や3年経っても動作が遅くなりません。iOSのサポート期間も長いので、中古市場での需要が衰えないんです。「少し古くてもiPhoneがいい」という人が世界中にいるので、買取価格が暴落しにくくなっています。
この2つの理由から、「市場価格 > auの設定残価」という逆転が起きていて、auに返却するだけで「本来得られたはずの利益」を手放すことになってしまいます。
返却・下取り・買取、3つの選択肢を比較

では、具体的にどの方法で手放すべきか。メリット・デメリット、そして「リスク」の観点から比べてみましょう。
① auへの返却(プログラム特典利用)
仕組み:端末を返却して、残価の支払いを免除してもらう。
メリット:手続きが楽。店頭でも郵送でもできる。
気をつけたいポイント(故障時利用料): ここが一番大事です。auの査定基準はかなり厳しいんです。画面割れ、深い傷、その他の故障があると「故障時利用料」として追加のお金を請求されます。
具体的には、Android向けの「故障紛失サポート」「故障紛失サポート with Cloud」「故障紛失サポート ワイド with Cloud」に入っていれば2,200円(不課税)ですが、これらのサービスに入っていないと最大22,000円(不課税)かかります。
たとえば残価が4万円で、故障時利用料が22,000円かかると、実際に免除されるのは18,000円だけ。iPhoneもなくなって、メリットがほとんどなくなってしまいます。
さらに、auの公式サイトによると、以下の場合は特典自体が使えません。
暗証番号ロック解除とオールリセットが実施されていない
製造番号が確認できない
非正規店の修理などメーカーの保証外となるような場合
故障・破損がひどい場合
こんな人向け:端末が新品同様にきれいで、かつ人気がない(相場が安い)機種の場合のみ検討の余地あり。
② Apple Trade In(下取り)
仕組み:新しいiPhoneを買うときに下取りに出して、割引を受ける。
メリット:Apple公式だから安心。データ移行などの不安が少ない。
デメリット:査定額が全体的に安め。「最大●●円」と書いてありますが、不具合があったり・非正規店での修理で一気に0円(リサイクル扱い)になったり、大幅に減額されたりすることが多いです。また、還元方法がApple Gift Cardか端末割引に限られるので、現金にはできません。
Appleの公式サイトでは、SoftBank、au、NTT docomo、Rakuten Mobileでの下取りも案内されていますが、これらもキャリアごとの条件があり、現金化という点ではハードルがあります。
こんな人向け:手間を最小限にしたい人向け。お金の面でのメリットは少なめ。
③ 中古買取専門店への売却(おすすめ)
仕組み:専門店に売って現金化し、そのお金でauの残価を払う。
メリット:
- ・差額が現金で残る:相場が残価を上回っていれば、その分がまるまる利益になる
- ・査定基準がゆるやか:ここがリノスマのような専門店の強みです。auでは「故障」として22,000円請求されるような画面割れ端末でも、専門店なら「ジャンク品」として数千円〜数万円で買い取ってくれることがあります。「マイナス2万円」と「プラス数千円」では、全然違いますよね。
例えばリノスマでは、以下の状態でも買取可能です。
・画面割れ(タッチ可能)
・液晶破損(操作可能)
・背面割れ
・カメラ故障などの動作不良
・バッテリー劣化
・画面に傷
・非正規店で修理したiPhone
*非正規修理端末でも弊社の品質基準を満たしていれば減額なし
デメリット:自分でauのWebサイトから「一括精算」の手続きをする必要がある(所要時間3分くらい)。
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機種別のシミュレーション

言葉だけではわかりにくいので、具体的な数字で見てみましょう。
※相場は常に変動するので、あくまで考え方を理解するための例です
ケースA:iPhone 14 (128GB) 状態良好
auの設定残価(支払い免除額):約58,000円 中古買取相場:約85,000円
【auに返却した場合】 58,000円の借金が消えるだけ。手元に残るお金は0円。
【買取店に売却した場合】 お店から85,000円を受け取る。 そこからauへ58,000円を支払う。 85,000 – 58,000 = 27,000円の現金が手元に残る。
この27,000円があれば、次のスマホを買うときの頭金にもできるし、おいしいものを食べに行くこともできます。返却を選んだ瞬間に、この権利を手放すことになります。
ケースB:iPhone 13 (128GB) 画面割れあり
auの設定残価:約48,000円 故障時利用料:22,000円(故障紛失サポート未加入の場合) 中古買取相場(ジャンク):約30,000円
【auに返却した場合】 残価48,000円は免除されますが、ペナルティとして22,000円を払う必要があります。 実際の負担軽減は 26,000円相当。
【買取店に売却した場合】 画面割れでも30,000円で売れる(リノスマなどの場合)。 売却益30,000円を持って、auの残価48,000円を一括精算する。 持ち出し(不足分)は 18,000円。
比較結果: au返却時のペナルティ支払いが22,000円。 買取店利用時の実際の持ち出しが18,000円。 このケースでも、買取店を使った方が4,000円お得になります。
さらに、auの審査次第では「返却不可(回収不能)」とされるリスクもありますが、買取店なら確実に現金化できます。
25ヶ月目を過ぎてしまった場合はどうなる?

「うっかり25ヶ月目を過ぎてしまった」という方もいるかもしれません。
auのスマホトクするプログラムでは、25ヶ月目以降も端末を使い続ける場合、最終回支払分が自動的に24回の再分割払いになります。
お申し出がない限り、支払い状況などに基づく審査後、自動で分割されます。この場合、事前にau IDに登録されているメールアドレスに通知が届きます。
再分割払いが始まると、月々支払うたびにauへの返却で免除される金額は減っていきます。一方で、端末の中古相場は日々変動しています(一般的には下がっていきます)。つまり、「気づいたその日」が最も高く売れるタイミングなんです。
なお、13ヶ月目〜25ヶ月目までに端末を返却した場合でも、最終回支払分が免除されます。ただし、25ヶ月目より前に返却すると、25ヶ月目までの残りの分割支払金は引き続き払う必要があるので注意してください。
高く売れる買取店の見極め方

買取店ならどこでも良いわけではありません。大手チェーン店やリサイクルショップの中には、マニュアル通りの査定しかしなくて、auの下取りと同じくらい厳しく減額するお店もあります。 「auより高く売る」ために必要な、買取店選びのポイントを解説します。
① バッテリー劣化で減額しないお店を選ぶ
iPhoneを2年使えば、バッテリーの最大容量が80%台に落ちるのは当たり前です。
多くのお店では「バッテリー交換費用」として数千円を差し引きます。 でも、自社で修理ができる専門店(リノスマなど)は、「バッテリーは消耗品」と考えて、減額なしで査定します。これだけで数千円の差が出ます。
② 「修理して売る」技術があるお店を選ぶ
画面が割れている、背面ガラスが割れている、カメラが映らない。こうした故障端末を「ゴミ」として扱うか、「リサイクル品」として扱うかで価格が決まります。
修理技術があるお店は、直して再販売するルートを持っています。だから、他のお店で断られたり、100円と言われたりした端末に、びっくりするような高値をつけることができるんです。
特に背面ガラス割れは修理が難しいので他のお店では敬遠されがちですが、技術力があるお店なら高価買取ができます。
③ 付属品・SIMロックで減額しないお店を選ぶ
「箱がない」「充電ケーブルがない」。これだけで500円、1000円と引かれていくのが一般的です。でも、中古市場では付属品の有無はそこまで重要視されなくなっています。本体のみでも満額査定をしてくれるお店を選びましょう。
また、SIMロック解除は今やWebで誰でも無料でできる時代です。解除の手間を理由に減額するお店は、ユーザー目線とは言えません。
買取店へ売却して残価を精算する手順
「なんだか難しそう」と思う方のために、具体的な手順を書いておきます。実はびっくりするほど簡単です。
・ステップ1:今のスマホの価値を知る
まずは、リノスマなどのWebサイトで「オンライン査定」をしてみましょう。機種と状態を入力するだけで、おおよその金額がわかります。
・ステップ2:auの残価を確認する
「My au」アプリ、またはWebサイトにログインして、今の分割支払残額(最終回分)を確認します。
・ステップ3:比較して、売却する
「査定額 > 残価」なら売却するのが正解です。郵送買取なら、自宅から送るだけで終わります。
・ステップ4:現金を受け取る
査定が終わったら、最短当日〜数日で口座にお金が振り込まれます。
・ステップ5:auへ支払いをする
手に入ったお金(または手持ちのクレジットカード)で、auの残価を一括精算します。これもMy auから手続きできます。
※先に売却して手元にお金がない状態でも、クレジットカードなどで先に精算することも可能です。
この手順を踏むだけで、auに返却するより有利な条件で2年間の契約を終えることができます。
よくある質問
問題ありません。スマホの分割契約中でも、完済することを前提に買取は行われます。
リノスマを含む多くの買取店では、ネットワーク利用制限が「△(分割中)」の状態でもか一鳥可能です。売却後に必ず残債を精算すれば、何もペナルティはありません。
はい、出せます。むしろ、再分割払いが始まっている場合、月々支払うたびにauへの返却メリット(免除額)は減っていきます。
一方で、端末の中古相場は日々変わります(一般的には下がります)。「気づいたその日」が最も高く売れるタイミングです。
買取に出す前に、必ずご自身で「iPhoneを探すをオフ」にして、「すべてのコンテンツと設定を消去」を行ってください。
これでデータは暗号化キーと一緒に消えて、復元できなくなります。
auの返却プログラムは、本体のみの返却でOKです(付属品は不要)。一方、一般的な買取店では付属品がないと減額されます。
でも、リノスマのように「付属品がなくても減額なし」としているお店なら、箱がなくても満額で買い取ってもらえます。まずは査定に出してみることをおすすめします。
はい、使えます。au公式サイトにも「au回線解約後も本プログラムの継続利用は可能です」と明記されています。
解約後も端末を返却して残価免除を受けることはできますし、もちろん買取店に売却することもできます。
かなり大きくなります。Android向けの「故障紛失サポート」系サービスに入っていれば故障時利用料は2,200円ですが、未加入だと最大22,000円かかります。
この差額を考えると、画面割れや故障がある端末は、買取店に売却した方が得になるケースがほとんどです。
スマホトクするボーナスについて
ちなみに、auには「スマホトクするボーナス」という仕組みもあります。これは、スマホトクするプログラムに加入している方がau PAY カードで分割払いをすると、毎月の支払いに対してPontaポイントがもらえるというものです。
ただし、分割支払金の残額を一括で支払った場合は、スマホトクするボーナスの対象外になります。買取店に売却して残価を一括精算する場合は、このボーナスは受けられなくなる点は覚えておきましょう。とはいえ、買取差額で得られる現金の方が、ポイントより大きいケースがほとんどです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「手続きが面倒だから」「よくわからないから」
そんな理由で、価値あるiPhoneをauへ返却してしまうのはもったいないことです。
スマホトクするプログラムは、入り口(購入時)ではユーザーの負担を軽くしてくれる仕組みですが、出口(手放すとき)では、情報を知らないと損をしてしまう面もあります。今の市場環境では、「auの残価」よりも「買取店の査定額」が高くなるケースがとても多いのが現実です。
特に、リノスマのように「バッテリー劣化でも減額なし」「非正規修理品でも高額買取」「故障品も買取」という基準を持つお店を使えば、キャリアの下取り基準では値がつかないような端末でも、思った以上の価格で現金化できる可能性があります。
まずは、自分の端末が今いくらになるのか。 それを知るための査定から始めてみてはいかがでしょうか。
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