iPhone買取・販売専門店のリノスマです。
ドコモの「いつでもカエドキプログラム」を使っている方で、23〜24ヶ月目が近づいてきた方、こんな疑問を持っていませんか?
「本当にドコモに返すのが正解?」
「残価を払って自分のものにしてから売ったら、差額で得するんじゃ?」
結論から言うと、機種や状態によっては、返却せずに買取店へ売った方が数万円お得になるケースがあります。とくにiPhoneのProシリーズや人気モデルは、ドコモの設定残価より中古市場での取引価格の方が高いことが多いんです。
ただし、どこに売るかで結果は大きく変わります。この記事では「ドコモへの返却」「Apple Trade In」「一般的な買取店への売却」「専門店への売却」の4つを比較し、あなたが一番得をする方法を解説していきます。
いつでもカエドキプログラムの「残価設定」を正しく理解する

まずは、今使っている「いつでもカエドキプログラム」の仕組みを、改めてしっかり把握しておきましょう。仕組みを知らないと、売却か返却かの判断もできませんからね。
「残価」とはドコモが予想した2年後の価値
このプログラムのポイントは「残価設定型24回払い」です。購入時、ドコモは「このスマホは2年後、だいたいこれくらいの価値があるだろう」と予想を立てます。そして、端末本体価格からその「残価」を引いた金額を、23回に分けて支払う仕組みになっています。
たとえば、15万円のiPhoneを購入するケースで考えてみましょう。ドコモが「2年後の価値は7万円」と設定した場合、残りの8万円を23ヶ月かけて支払います。
そして24ヶ月目(2年後)には、以下の選択肢が与えられます。
【返却ルート】端末をドコモに返す
24回目の支払い(設定された残価7万円)が免除されます。つまり、7万円でドコモに下取りに出したのと同じ計算になります。
【継続・売却ルート】端末を返却しない
24回目の支払い(残価7万円)が発生します。支払った瞬間、端末は完全にあなたのものになります。
今回注目したいのは、「返却しないで残価を支払い、その直後に中古市場で売る」という方法です。
返却時の損益分岐点の計算式
計算自体はとてもシンプルです。
中古市場での買取価格 − ドコモの設定残価 = あなたの手元に残る利益
もし中古市場で9万円の値段がつくなら、ドコモに返して7万円を免除してもらうよりも、自分で売って9万円を手に入れ、そこから7万円を支払った方が、差額の2万円分お得になります。
逆に、中古市場での価値が5万円しかなければ、ドコモに返して7万円を免除してもらった方がお得です。この「市場価格」と「残価」のバランスを見極めることが、このプログラムをうまく使うコツになります。
傷や故障がある場合は要注意
上記の計算は、端末が正常に動作する「良品」であることが前提です。画面割れや背面ガラスの破損、水濡れ、動作不良などがある場合は、話が変わってきます。
ドコモに返却する場合、端末に故障や破損があると「故障時利用料」として最大22,000円(ケータイ補償サービスやsmartあんしん補償に加入していれば2,200円)を支払う必要があります。つまり、残価が免除されても、別途ペナルティが発生するわけです。
*smartあんしん補償は月額料金は330円~1,720円(税込)が発生
一方、買取店に売却する場合も、傷や故障があれば当然査定額は下がります。一般的な買取店では、画面割れなどがあると「ジャンク品」扱いになり、買取価格が大幅に下がることもありますが、それでもiPhoneは故障端末であってもリセールが高いので、買取店で売った方がプラスになることもあります。
一般的な買取店・リサイクルショップの査定の仕組み

では、「ドコモには返さずに売却しよう」と決めた場合、どこに売るのがいいのでしょうか。まずは、街中でよく見かける「一般的な買取店(大手チェーンやリサイクルショップ、家電量販店の買取カウンター)」が、どんな基準でスマホの査定をしているのか、その標準的な仕組みについて説明します。
これを理解しておくと、自分の端末がいくらくらいになりそうか、ある程度の予測ができるようになります。
「ランク制」によるベース価格の決定
一般的な買取店では、まず端末の外装状態を見て「ランク」を決めます。これが査定の基本です。多くの店舗では以下のような基準を使っています。
- Sランク(未使用品): 新品同様、開封済みだが通電のみなど
- Aランク(美品): 傷がほとんどなく、とてもきれいな状態
- Bランク(並品): 日常使いで付いた細かな傷がある状態
- Cランク(使用感あり): 目立つ傷、塗装剥げ、打痕などがある状態
- Jランク(ジャンク): 画面割れ、動作不良など
それぞれのランクごとに「ベースとなる買取価格」が決まっています。たとえば、「iPhone 15 Pro 512GBのBランクなら70,000円」といった具合です。査定スタッフはマニュアルに沿って、傷の有無を厳しくチェックしてランクを決めていきます。
バッテリー最大容量の確認
外装ランクの次にチェックされるのが「バッテリー」です。iPhoneの場合、設定画面から「バッテリーの状態」→「最大容量」で確認できます。
一般的な買取店では、この数値が一定基準(多くの場合は80%〜85%)を下回っていると、評価が変わることがあります。なぜかというと、次に買うお客さんが「バッテリーが劣化しているなら買いたくない」と考えるため、販売店側で販売価格を下げて売るリスクを考える必要があるからです。
そのため、外装がきれいなAランクでも、バッテリーがかなり消耗していると、査定額が下がるのが一般的な流れです。
付属品の有無
次にチェックされるのが付属品です。購入時の箱、充電ケーブル、SIMピンなどが揃っているかが確認されます。
リサイクルショップなどでは、商品をショーケースに並べて販売するとき、箱があった方が見栄えが良く、お客さんも安心して買ってくれる傾向があります。そのため、「完品(付属品が全て揃っている状態)」を基準価格として、欠品があるごとに数百円〜千円程度を引くのが一般的です。
ネットワーク利用制限の確認
いつでもカエドキプログラムを利用中の場合、まだ残価を支払っていない(分割払い中)の状態では、ネットワーク利用制限の判定が「△」になります。
一般的な買取店の多くは、トラブル防止の観点から「○(完済済み)」の状態での買取を推奨しています。「△」の状態でも買取を行う店舗は増えていますが、将来的に「×(赤ロム)」になるリスクを考えて、買取価格を一定割合下げています。
一般的な買取店は「総合点」で評価する
このように、一般的な買取店は「外装ランク」「バッテリー」「付属品」「支払状況」などの項目を総合的にチェックして、マニュアルに沿って市場価格を計算します。
もちろん、綺麗に使っていた場合はかなり高額で買い取ってくれる場合も多く、ほとんどの買取店が見積もり自体は無料だったりするので、まずは簡易的に見積もりを出していただくのがいいかと思います。
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Apple Trade In(アップル下取り)に出す場合

「ドコモに返すのではなく、いっそAppleに下取りに出したらどうだろう?」と考える方もいるかもしれません。Appleには「Apple Trade In」という公式の下取りサービスがあります。ここでは、その仕組みと注意点を解説します。
Apple Trade Inとは
Apple Trade Inは、Apple公式が提供する下取りサービスです。Apple StoreやApple公式サイトで利用でき、下取りに出したデバイスの査定額分を新しいApple製品の購入代金から割引してもらえます。
また、新製品を買わなくても、査定額をApple Gift Cardとして受け取ることも可能です。
実際の査定はAppleのパートナー企業(Likewize JapanやAlchemy Telco Solutions Japan)が行っており、オンラインで申し込むと配送キットが届き、端末を送付して査定を受ける流れになります。Apple Storeに直接持ち込んで、その場で査定を受けることもできます。
Apple Trade Inの査定基準
Apple Trade Inでも、端末の状態によって査定額が変わります。主なチェックポイントは以下のとおりです。
・外観の状態: 画面割れや深い傷があると減額対象になります
・バッテリーの状態: 最大容量が80%未満だと減額されることがあります
・動作確認: カメラ、タッチパネル、ボタン類が正常に動作するか
・アクティベーションロック: 「iPhoneを探す」がオフになっていないと下取り不可
事前にオンラインで見積もり金額を確認できますが、実際に端末が届いて検査した結果、状態が申告内容と違っていた場合は減額されます。
減額された場合は、その金額で承諾するか、下取りをキャンセルして端末を返却してもらうかを選べます。
Apple Trade Inのメリット・デメリット
・メリット
- Apple公式という安心感がある
- Apple製品の購入と同時に手続きできるので手間が少ない
- 端末の状態が悪くても無料でリサイクルしてもらえる
・デメリット
- 買取専門店と比べると査定額が低めに設定されていることが多い
- 受け取りがApple Gift Cardまたは新製品の割引のみ(現金では受け取れない)
- バッテリー劣化や傷があると減額されやすい
- 非正規修理歴があると下取り対象外になる場合がある
Apple Trade Inは「現金化」には向かない
Apple Trade Inは、「次もApple製品を買う予定があって、手続きをシンプルに済ませたい」という方には便利なサービスです。ただし、いつでもカエドキプログラムの残価を払ってから端末を売り、差額で利益を出したいという目的には向きません。
理由は2つあります。1つは、査定額が買取専門店より低めに設定されていること。
もう1つは、現金ではなくApple Gift Cardでしか受け取れないため、ドコモへの残価支払いに充てられないことです。
「できるだけ高く現金化したい」という方は、やはり買取専門店を検討した方がいいでしょう。
リノスマで売る場合はどうなる?
一般的な買取店の仕組みを理解いただいた上で、私たち「リノスマ」のやり方をご紹介します。リノスマは、iPhoneの買取と販売に加え、「修理・リファービッシュ」を専門に行う中古iPhoneの買取・販売専門店です。
この「直せる技術」を持っていることが、一般的な買取店とは違う査定基準を設けることを可能にしました。
リノスマで売るメリット
1. バッテリー劣化による減額なし
一般的な買取店では、再販リスクや交換コストを考えて、バッテリー最大容量が80%を下回ると数千円〜1万円単位で減額されることがあります。
でも、リノスマは“バッテリーは消耗品”という考え方です。自社に熟練の修理スタッフが常駐していて、買い取った後に低コストかつ高品質ですぐに交換できる体制を整えています。
そのため、どれだけバッテリーが劣化していても査定額から減額することはありません。
2. 壊れていても買取OK
画面割れ・背面ガラス割れ・カメラレンズ割れなどの故障がある場合、ドコモに返却すると「故障時利用料(最大22,000円)」がかかってしまいます。
リノスマなら、このような状態でも高額買取が可能です。これも同じく、画面が割れたiPhoneを修理することが可能だからです。
そのため、故障したり、画面が割れたりしたiPhoneは返却するより買取に出した方がお得になる可能性があります。
3. 非正規修理歴でも基本減額なし
「以前、画面が割れた時に近所の修理屋さんで安く直してもらった」。
このような「非正規修理歴」がある端末は、ドコモの下取りや大手買取店では買取不可となることが多いです。しかしリノスマでは、他店やご自身でバッテリーやディスプレイを交換した端末も買い取り可能です。
純正・互換部品を問わず、独自の機能テストに合格すれば減額対象外です。機能テストに合格できない端末でもCランクで買取が可能のため、十分高額な買取金額となります。
4. 査定基準をできるだけシンプルに
上で紹介した「付属品の有無」、「SIMロック解除の有無」で減額や査定金額が変わることもありません。箱やケーブルがなくても、本体さえあればOK。
また、ネットワーク利用制限が「△(分割中)」の場合は減額となりますが、機種によって減額幅は変わり、減額が-1,100円から最新機種だと-5,500円程度となります。
「他店で大幅減額された」
「キャリア下取りで数百円と言われた」という端末でも、リノスマなら数千〜数万円アップするケースがたくさんあります。
5. オンラインで完結するスピード買取
オンライン10秒査定は端末情報と状態を入力するだけ。査定額にご納得いただければ、宅配キット(送料・キャンセル料無料)をご用意しますので、お客様の手間をできるだけ省いて買取させていただきます。最短当日入金も可能です。
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失敗しないための手続きの流れ

「よし、買取店へ売ろう」と決めた場合、どんな手順で進めればいいのか。ドコモの手続きと売却の手続きが絡むので、スムーズに進めるための流れをまとめました。
STEP 1:まずは無料査定で価格を把握
リノスマなどの買取サイトでWebサイトで、機種名と状態を入力して、現在の買取目安金額をチェックします。
*買取サイトに簡易査定の項目がない場合は問い合わせをしてください。
この金額が、ドコモの「残価」を上回っているか(または故障時のペナルティより有利か)を確認してください。ドコモの残価額は、My docomoや契約時の書類で確認できます。
STEP 2:新しい端末へのデータ移行
新しいiPhoneを用意し、クイックスタートを使ってデータを移行します。
LINEの引き継ぎや、SuicaなどのICカードの移行も忘れずに行いましょう。
STEP 3:端末の初期化と準備
売却する端末のデータを消去します。現在のiOSでは、初期化の手順の中で「iPhoneを探す」のオフとiCloudからのサインアウトが自動的に行われるようになっています。
1.「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
2.「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
3.Apple IDのパスワードを入力(「iPhoneを探す」のオフとiCloudからのサインアウトが同時に行われます)
4.画面の案内に従って初期化を完了
※古いiOSバージョンの場合は、事前に「設定」→「自分の名前」→「探す」から「iPhoneを探す」をオフにし、iCloudからサインアウトしておく必要があります。
STEP 4:リノスマなどの買取店に発送もしくは持ち込み
用意が完了すれば、買取店舗に持ち込むか、または郵送買取を依頼していきます。
リノスマは郵送限定なので、オンライン査定で申し込みを行い、届いた宅配キットに端末を入れてポストに投函、または集荷を依頼します。送料などは一切かかりません。
STEP 5:ドコモの残価精算
ここがポイントです。「返却しない」という意思表示の手続きは特に必要ありません。23ヶ月目の返却期限までにドコモへ端末を送らなければ、自動的に「買取(継続利用)」扱いとなり、24ヶ月目に残価の請求が確定します。
この残価は、通常自動的に24回の再分割払いになりますが、My docomoやドコモショップで「一括精算」の手続きをすることも可能です。
売却したお金で一気に払ってしまえば、ローンの残りもなくなってスッキリします。
【注意点:ネットワーク利用制限について】
残価を精算するまでは、ドコモ上のステータスは「分割払い中」となるため、ネットワーク利用制限は「△」と表示されます。
買取店では基本的に減額になります。リノスマでは機種によって減額幅は変わり、減額が-1,100円から最新機種だと-5,500円程度となります。
よくある質問(FAQ)
いいえ、規約違反にはなりません。ドコモのプログラム規約上、24ヶ月目に端末を返却するか、残価を支払って買い取るかはユーザーの権利として認められています。
残価を支払う(支払う意思がある)時点で、その端末の所有権はユーザーに移りますので、売却は自由に行えます。
はい、リノスマでは減額しません。
一般的な買取店では箱やケーブルの欠品が査定額に影響することが多いですが、リノスマでは端末本体(のみ)の価値を最大限に評価しますので、本体だけ送っていただければ大丈夫です。
可能です。売却後もドコモへの残価(または再分割分)の支払い義務は残りますが、売却自体に問題はありません。
リノスマで現金化したお金を、そのままドコモへの残債支払いに充てるお客様も多くいらっしゃいます。
そのような状態でも、まずは一度ご相談ください。
初期化ができる状態であれば買取可能です。
画面割れやタッチ不良くらいであれば買取可能なケースがほとんどです。
まとめ
いつでもカエドキプログラムは、ユーザーにとってとても便利な仕組みです。でも、ドコモが用意した「返却ルート」だけが、唯一の正解ではありません。
市場価値が高いiPhoneだからこそ、「ドコモの残価」よりも「中古市場の価値」の方が高くなる現象が起きます。
・一般的な買取店の「標準的な査定」では、バッテリーや付属品で評価が下がりがち
・ドコモへの返却では、故障時のペナルティが重すぎる
上記のような場合も、リノスマでは高額で買取できる可能性があります。
2年間一緒に過ごした愛機を手放すとき、少しでも次の資金の足しにしたいと思うのは当然のことです。「バッテリーが弱っているから」「箱がないから」「傷があるから」。そんな理由で諦めてドコモへ返却してしまう前に、ぜひ買取店に買取に出してみてはいかがでしょうか。
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